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みわ矯正歯科医院

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痛みに配慮した矯正治療

2020/8/3

矯正治療は「痛い」というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか?「痛み」が心配で、なかなか治療に踏み切れないという方もおられるかもしれません。最近は治療システムの変化や材料の改良により、以前と比べると矯正治療にともなう痛みはかなり軽減しているといえます。例えば、「強い間欠的(かんけつてき)な力」よりも「弱い持続的な力」を用いる方が、安全に効率よく歯を動かすことができるといわれており、痛みも少ないことが知られています。「弱い持続的な力」を発揮させる治療システムや材料を使用することで、できるだけ痛みに配慮した治療を行うことができるようになっています。

それでは実際、矯正治療中の「痛み」とは、どんなものでしょうか?どのような対処法があるのでしょうか?ここでは矯正治療中の「痛み」について、くわしく解説します。

 

1.痛みの原因

矯正治療中の痛みといっても、さまざまなものがあります。歯が動いていく時の痛み、食べ物をかむ時の痛み、装置が当たって生じる痛み、歯ぐきが炎症を起こしている時の痛みなどです。

<歯が動いていく時の痛み>

歯に矯正力をかけると、歯周組織(歯の根っこのまわりの組織)にたくさんの細胞が集まってきて、骨の改造を繰り返すことで、歯が動いていきます。(「矯正治療で歯が動くのはなぜ?」のページをご参照ください)このときの矯正力は100グラム以下の弱い力ですが、歯が動き始めるタイミングで痛みを感じる場合があります。ですから、痛みは、装置をつけた日、あるいはクリニックで調整をした日に出やすく、1~2日後をピークにしだいに弱まります。一週間後にはほとんど感じなくなることが多いです。ここでは「痛み」と書きましたが、その程度、感じ方には個人差があり、実際は「歯が押される(引っ張られる)感じ」「歯ぐきがじんわり熱い感じ」「ジンジンする感じ」などさまざまな表現があるようです。痛いと感じる程ではないという方もおられますが、何らかの症状のある方がほとんどです。歯の痛みとして思い浮かべる虫歯の痛み、あのズキンズキンとした感じとは全然違います。イメージがわかない方は、ご自分の前歯に人さし指のはらを当てて、ギューっと押してみてください。今感じて頂いた症状が、歯が動いていく時の痛みに近いものです。

 

<食べ物をかむ時の痛み>

矯正治療中、お食事の時に痛みが出る場合があります。例えばリンゴやお肉など、少し硬いものをかもうとして、歯にグッと力がかかったときに、痛いと感じることがあります。歯の根っこは歯根膜という膜を介してあごの骨の中に植わっており、この歯根膜は食べ物をかむときにクッションの役目をする大事な働きをしています。矯正治療中は矯正力によって歯根膜が縮まったり、引っ張られたりしているので、さらにかむ力が加わることで、痛みが生じる場合があるのです。歯が動いていく時の痛みと同様、装置をつけた日、あるいはクリニックで調整をした日に出やすく、1~2日後をピークにしだいに弱まり、1週間後にはほとんど感じなくなります。

 

<装置があたって生じる痛み>

矯正治療の装置がお口の中の粘膜にあたって痛みを生じる場合があります。例えば、ワイヤーの端が少しとび出して頬っぺたの内側にささっていたり、内側の装置が舌とこすれて痛かったり、装置の一部が歯ぐきにくいこんで痛かったり、装置が頬っぺたの内側や唇の裏側の粘膜とこすれて口内炎のような傷になったり…いろいろな痛みが考えられます。

 

<歯ぐきが炎症を起こしている時の痛み>

矯正治療で装置が入ると、何もないときと比べて、歯みがきしづらくなります。そのため、歯の汚れ(プラーク)が残存しやすく、虫歯や歯ぐきの炎症(歯肉炎)を引き起こしやすいのです。いつも汚れが残っている場所は歯ぐきの炎症を起こしやすく、歯ぐきがはれたり、血が出たり、痛みがでることもあります。とくに、歯の裏側や奥歯のまわり、装置のでこぼこなど、汚れのたまりやすい場所は、歯ブラシや歯間ブラシを使ってていねいに汚れを取り除く必要があります。

 

2.対処法

歯が動いていく時の痛みや、食べ物をかむ時の痛みに対しては痛み止めのお薬が有効な場合があります。当院では初めて装置が入る患者様に痛み止めのお薬をお出ししています。

 

お食事の際、硬いものをかもうとすると痛みが出やすいので、患者様にはやわらかめのメニューを選んだり、いつもより小さくしてお口に入れたり、というアドバイスをさせて頂いております。痛みや違和感が強く、どうしても大変という患者様には、装置を緩めるといった配慮もできますので、ぜひご相談ください。患者様のライフスタイルに合わせて、お一人おひとりのペースで無理のないよう治療を進めてまいります。

 

装置があたって生じる痛みや違和感、またそれによる口内炎を予防するために、歯科用の保護材があります。やわらかい粘土のような素材で、少量とって指でこねて、装置があたる場所に被せるようにつけます。つける部分がぬれていると外れやすいため、ティッシュなどで唾液をふき取り、できるだけ乾燥させてからつけてみてください。 普段の生活やお食事の際に外れてしまうこともありますが、万が一飲み込んでしまっても問題のない素材で出来ていますので安心してご使用ください。

 

装置があたってつよい痛みがでる場合は、装置がトラブルを起こしている可能性もあります。何かいつもと違うなと感じたら、すぐにご連絡ください。

 

当院では毎回、歯科衛生士による歯みがきのチェックをおこないます。歯みがきがうまくできていない場所、磨きにくい場所、いつも汚れがたまっている場所がありましたら患者様に確認して頂きます。歯ブラシの持ち方、動かし方、力加減だけでなく、必要に応じて歯間ブラシやデンタルフロスなどの道具の使い方も指導いたします。患者様が小さいお子様の場合は、保護者の方もご一緒に練習していただきます。また、新しい装置がはいる際は、歯みがきのやり方、装置のお手入れの方法を、模型や写真、実際の患者様のお口の中で、わかりやすくご説明するようにしています。歯みがきや装置のお手入れについて、ご心配なことがありましたら、いつでもご相談ください。